L:警察署 = { t:名称 = 警察署(施設) t:要点 = パトカー,白バイ,警察官 t:周辺環境 = 設置された国 t:評価 = 住みやすさ0 t:特殊 = { *警察署の施設カテゴリ = ,,国家施設。 *警察署の位置づけ = ,,{建築物,治安維持施設,販売施設}。 *警察署の取り扱い = ,,A&S不動産。 *警察署の販売価格 = ,,230マイル。 *警察署の設置 = ,,設置された国。 *警察署の面積 = ,,1600m2。 *警察署の構造 = ,,4階建て。 *警察署の治安維持補正 = ,,治安維持、評価+5。 *警察署の交番補正 = ,条件発動,(同じ国に併設されている交番一つあたり)治安維持、評価+2。 *警察署の配置 = ,,位置づけ(警察系)のアイドレス装備の猫士、犬士を10体まで置くことができる。 } t:→次のアイドレス = 警察署長(職業),犯罪捜査(イベント),覆面パトカー(乗り物),白バイ(乗り物) } ※HQにより治安維持+3=治安維持評価+8 |
鍋の国には、中央部に警察署がある。各地に点在する交番の親分を、大きくアピールするの意も込めている。 小さな暮らしを守るため。大きな犯罪を防ぐため。 お城の中にあったひとつの機関を、新しく城外へ移設したのだ。 警察署の中には以下の組織が存在する。 *警務部
一般的に、事務方と呼ばれる。 この下には総務課、会計課、監察課がおかれている。 実際に現場に出て行ったりはしないけれども、いないと警察署が回らなくなるという、重要な仕事である。 総務の中の仕事は広報から管理まで多岐にわたり、総務課の課長にもなると、署長より警察署に詳しいんじゃないかという噂がある。 *刑事部
捜査一課とかがある、花形の部署。 花形だけあって、とりわけ厳しい訓練を潜り抜けたと清い心を持った正義に燃える老若男女が集まっている。 悲しいことに起きてしまった大きな犯罪を担当する。国民全員、出番がないことを祈っている。 鑑識などを受け持つ、科学捜査課も、刑事部に所属する。 科学捜査課には極秘裏に伝わる鍋があるというが…… 真相は誰も知らない。 *生活安全部 国民を愛し守りたい心に満ち溢れている老若男女が集う警察署の中でも、とりわけ地域密着の部署。 交番を指揮する地域課、交通課などが属している。 *機動部 機動隊の機動性を最大限活用するために、警察署新設の際に部として昇格された。 国内で使用されるパトカーや白バイなど、警察車両の類を整備する整備課は、ここに所属する。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 続いて各部署の取り組みを一部紹介する。 *舞踏子達との定期的合同訓練 警察官はあくまで警察官であって、残念なことにパイロットではない。 よって、パイロットの協力なしではデカショーが動かせない。 そこで、舞踏子の出番である。パイロットは舞踏子に任せれば安心だ。 舞踏子にも流れる国民と正義を愛する心と血潮が警察官との連係プレイをより高みへと導いている。 合同訓練後は、合同鍋で交流を深め、信頼と絆がアップする。 それもまた連係プレイを芸術の域に飛翔させんとばかりである。 *デカショー 今まで鍋の国には無かった洗練されたかっこよさというのが、国民に受けている。大人気。 それに乗る舞踏子もちょっと鼻が高く、デカショーに恥じぬよう、訓練に励むのであった。 *一日警察署長 なんと鍋の国の王猫さまが、一日警察署長を務められる事もある。 その詳しい様子は後ほど(お楽しみに!) *車両整備の様子 警察署とにはいろいろな警察車両が存在する。 白バイ、パトカーなどのメジャー所だけでなく、荷物を運ぶための大きなワンボックス、頑丈に作られている囚人護送車、交番にも配備されている高性能自転車、それからデカショー。 白と黒を主体としたそれら機体によく映える、鍋型パトランプがついている。 自転車にパトランプは無いので、同じ形の警察マークを前のカゴにつけている。 王猫様が気まぐれにカゴに乗られることもあり、国民には親しまれている。 パトカーは、機動性を考慮して小さめの車体を採用している。 大きい車体にふんぞり返って座るのが好きじゃない、という国民性もあるかもしれない。 他にもいろいろと国民のためにがんばっているのだが、書くとしたらどれだけ時間があっても足りないのである。 国民一丸となって、すみやすい国を守っていこう。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ |
SS-副署長密着取材今日は副署長の鍋方犀三さんに密着取材です。ストーキングに定評のあるデイブ蛇鍋がお送りします。 副署長は捜査部の傍に設置されている仮眠室から出てきました。髪は若干寝癖が残っておりますが、寝ぼけ眼で訓練場の方へ歩いて行きます。どうやらシャワーを浴びるようです。副署長はここに住んでいるのでしょうか? 手持ちの資料によると妻子持ちらしいのですが……この件は城外へ移設と同時に確認された七不思議のひとつのようです。 訓練場では、国民を魔の手から守るために始業前の訓練をしているようです。 副署長は取り敢えずシャワーを浴びてさっぱりしたあと、5分ほど訓練の様子を見学するのが常だそうです。 そのあとは24時間OPENの売店で朝食を買い、道すがらあちこちの部屋に顔を出して副署長室を目指します。 受付は美人とマッチョのツートップが勤めております。性別は伏せておきます。 その奥は総務課が展開しており、昼前と午後3時あたりが激戦時間らしいです。みんながその時間に書類を出しに行くからです。 廊下を抜けて、次は会計課です。顔を出すと「副署長! 交通費の請求は三日後までって言ったじゃないですか!」と叫び声が聞こえてきました。副署長は両手を合わせて拝み倒してます。相手はどうやら会計のお局様のようです。 二階は生活安全部。会議室でなにやらもう準備が進められています。定期的に行われている、交番同士の連絡会議のようです。各地に点在する交番は、こうやって情報交換をしあい、いつでも連携を取れるようにしているのです。この会議には、副署長も参加します。 三階は刑事部。ちょっとパリッとした雰囲気が独特の世界を醸し出しています。今は大きな事件もないため「パリッ」で済んでいるのですが、捜査本部が立ち上がるような大きな事件のときは、いい意味でピリピリしています。刑事たちの神経が研ぎ澄まされているためです。 四階は資料室と署長・副署長室、大会議室などがあります。 おっと、今副署長のおなかがなりました! 扉を開ければ副署長室です! /*/ と、そこでくるりと後ろを振り向く鍋方。 「近鍋署長、何なさってるんですか」 「しょしょしょ、署長とちゃうわ! 今はデイブ蛇鍋!」 深い溜息を吐く。 「デイブ蛇鍋さん。機動部の解説が抜けてます。今朝はあちらの朝礼に出られてはいかがでしょう」 「え? なんで解説のこと知ってんの?」 「私をつけるっていうことは、新設されたこの警察署の解説を、私をダシにしてやろうってことでしょう。あなた程度の尾行で私が気付かないとでも思ったのですか? 早くしないと機動部の朝礼始まってしまいますよ」 「えー。だってここからだと機動部一番遠いじゃん。今いかなくったって、どうせあとで会議に行くじゃない」 駄々を捏ねる近鍋。 「前髪といえない域まで前線後退しているその髪の毛をひきぬいてやろうか」 「い、いってきまーす!」 「まったく…世話の焼ける……」 /*/ デイブ蛇鍋改め近鍋勇雄、朝の警備部に潜入取材! 「あ、おはようございます署長。珍しいですね、こちらまでこられるなんて」 階段で出会ったのは整備課の課長、沖鍋宗二さんです。 「おはよう。機動部は一番忙しい部署だから邪魔しちゃ悪いかな、とね。整備も出動も両方やるなんてよくばりだからなぁ」 「あはは、欲張りって。自分たちが一番酷使しますからね。近いところで整備もしてやりたいじゃないですか」 警備部は本棟の裏手、車庫の上に事務所を設置しています。それは逸早く出動するための工夫であり、自分達の使う車両や機体への愛でもあるようです。 「署長、地の文がキモいんですけど、これ何かのプレイですか?」 「あっはっは、キモいってお前。泣くぞ」 /*/ こうして朝礼が始まり、警察署が元気な朝を迎えます。 鍋の国を犯罪の魔の手から守るため、今日も一日お仕事に励むのです! ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ |
王猫さまの一日署長キリッと制服を身に着けた警官が、警察署の構内に整然と並びました。普段陽気な猫士達も仕事中は真面目そのものです。だって、ちゃんと仕事した後の鍋が一番おいしいって知ってますから。 猫士達も、人間も一生懸命緊張と興奮を抑えて、目を輝かせながらじっと一段高い壇上を注目しています。それもそのはずです。今日はなんと、王猫さまが一日警察署長としてやって来る日なのですから。 「おはようございます!」 いつもの警察署長が壇上にあがって、挨拶と敬礼をしますと、猫士達も一斉にそれに習いました。いつもの警察署長は目元の皺が優しそうな年配の男の人ですが、背筋がぴんと伸びています。この人は鍋野守(なべのまもる)さんと言います。 「さて、皆さんご存知の通り今日は王猫さまが一日警察署長としていらしてくださいました」 鍋野さんは皆を見回して目元でちょっと微笑みますと、袖を振り返りました。 「ご紹介します。一日警察署長の矢鍋猫一郎さまです!」 皆の注目が一斉に壇上に集まるなか、王猫さまが一段また一段と階段を登っていらっしゃいました。まるで今日のお天気みたいに晴れ晴れとした顔で耳もピンとしています。そして猫士達と同じ制服を着て、一日警察署長のたすきをしていました。 一同は一斉に敬礼をしました。緊張と興奮のあまり尻尾がしびび、となった猫士もいましたが、一糸乱れる事はありません。王猫さまに格好悪いところを見せるわけにはいかないからです。王猫さまをがっかりさせたくありませんから。 王猫さまが怒る所なんて今まで一度も見た事がありません。王猫さまは失敗した人に対してあれこれ言わないのです。がんばって失敗する事だってある事を王猫さまはご存知だからです。けれども、分をわきまえない乱暴者や、反省していない人に対しては、じっとつぶらな瞳で見つめて「本当にそうなの?」と訴えかけます。あれこれ言われるよりも、王猫さまを敬愛する者にとっては、それは一番堪える事なのです。 マイクの所までやって来て、王猫さまはつぶらな目で皆を見回しました。そしてお行儀よく前足を揃えて座りますと、ちらりと鍋野さんを見ました。鍋野さんはお好きなように、と言うように微笑んで頷きます。 王猫さまはまた皆に向き直り、そしてマイクに向かってにゃーと言いました。楽にして良い、というのです。休め、の体制になった皆に向かって、王猫さまはもう一度にゃー、と鳴きました。 皆喜びのあまりに思わずざわめきます。 「王猫さまが我々を労ってくださった!感激であります!」 尻尾ピーンの眼鏡猫士が興奮に頬を高潮させながら言いました。 「王猫さまにお言葉をかけて頂けるなんて…」 ちょっと太っちょな猫士は感激のあまり涙を堪えています。 「ああ、それにしても制服姿も一段と愛らしいです」 ミニスカートをすらりとした美脚で着こなした婦警は胸の前で両手を組んでうっとりです。 「ごほん、皆静かに。王猫さまが笑っておられますぞ」 鍋野さんがにこにこしながらわざとらしい咳払いをしますと、皆ちょっと恥ずかしそうに敬礼して静まりました。王猫さまは口を半分開けてその様子をご覧になり、楽しそうに尻尾を振っています。 そして皆を見回してから、王猫さまは敬礼を決めながらにゃーと鳴きました。 「おお!王猫さまが決意を!」 「俺、これからもがんばります!」 「そうだよな、重要じゃない仕事なんかないんだよな!やる気でてきたよ!」 「私、今日ほど警官になった事を誇りに思ったことはありません」 興奮さめやらぬ中、めいめいその日一番の敬礼をして朝礼は終わりました。 皆、王猫さまタイ留めを胸に、鍋の国の治安を守るために、王猫さまの笑顔を守る為に、今日も一生懸命がんばるのでした。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ *おまけ* 〜王猫さまタイ留めとは?〜 鍋の平和を守る警官たちの胸を飾る王猫さまタイ留めには、王猫さまのお顔の形の飾りがついています。 警官たちはこのタイ留めを胸に飾ることを誇りに思いながら、日々の業務に精勤しています。 職務上、タイ留めを使うことがない制服もありますがその誇りは常に胸に飾られています。 消防署にもデザインが少し違う王猫さまタイ留めがあります。 支給品のため警官と同じものは入手できませんが、 署内の売店では国名組織名刻印のないレプリカが販売されています。 警察署の一般見学コースで購入出来ます。見学のお土産にいかがでしょうか? 身に着けたら王猫さまの笑顔をそばに感じることが出来るかも! ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ |
文:鍋 黒兎 王猫様の1日署長:八守時緒(本文)、藤村 早紀乃(タイ留め) イラスト:ヤガミ・ユマ(外観、王猫様、婦警さん)、田鍋とよたろう(鍋パト) HTML:矢上ミサ、田鍋とよたろう |