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L:市民病院 = { t:名称 = 市民病院(施設) t:要点 = 清潔感のある,病室,診察室 t:周辺環境 = 設置された国 t:評価 = 住みやすさ30 t:特殊 = { *市民病院の施設カテゴリ = ,,国家施設。 *市民病院の位置づけ = ,,{建築物,医療機関,病院系,一般施設,販売施設}。 *市民病院の取り扱い = ,,A&S不動産。 *市民病院の販売価格 = ,,360マイル。 *市民病院の設置 = ,,設置された国。 *市民病院の面積 = ,,4800m2。 *市民病院の構造 = ,,8階建てまで。 *市民病院の治療補正 = ,条件発動,(病院内での)治療、評価+5。 *市民病院の災害救助補正 = ,条件発動,(<消防署>が設置されている場合)災害救助、評価+5。 *市民病院の配置 = ,,位置づけ(医療系)のアイドレス装備の猫士、犬士を10体まで置くことができる。 *市民病院の治療能力 = ,,設定国民1万人までの治療を行うことができる(治療難易は0になる)。 } t:→次のアイドレス = 看護士(職業),医師(職業),個人医院(施設),救命センター(施設) } ※HQにより+3=治療評価+8 |
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鍋の国、そこはある病との闘いを繰り返す国であった。 弱きものも、強き者も、そして賢き者も権威ある者たちも、全ての民がその病と闘ってきたのである。 そう、その名は「ヤケド」である。 ヤケド? 病じゃないんじゃないの? いいや、そんなことはない。 鍋の国の民にとっては鍋を行う際に起こりうる可能性が高いヤケドはもう習慣病なのである。 鍋の国……この国はその名の通り、鍋を食べる事を日常的に行っている国である。ただでさえ暑い国なのにグツグツと熱い鍋を食べるからか、ちょっと鍋を持った時、鍋を口に放り込んだ時にそれは起こる。ヤケド……それは鍋の国最初の医者が治療を行ったとされる病なのである。 鍋の国中央部に位置する市民病院は鍋の国の中でも代表的な病院の一つである。鍋の国では数多くの医師が日夜修行を行っている。先記のヤケドだけではなく、洪水が起因となる疫病や日常の怪我、戦による戦傷など日々運び込まれる患者を助け、そして再び元気に鍋を食せる健康な身体へと戻しているのである。 鍋の市民病院の一番の特徴はそのネットワークにあり。 そんな言葉がある。それは鍋の国の病院ネットワークの事である。そもそもこのネットワークは空爆の経験を活かし開発されたものである。いくつかの病院を同じネットワークで繋ぎ、そしてネットワーク同士で情報を共有。現在活動可能の医師のリストアップや入院可能人数などの情報を共有する事により緊急時に対処するというものである。このシステムを管理している端末の一つがこの市民病院である。この病院ではネットワークで共有された医療情報をもまとめており、その情報を研究し、発表する事により鍋の国の医療技術を洗練させているのである。 そんな病院だからか、この施設で受ける事の出来る治療は国の中でもトップ3に入ると言われており、国のアイドルである王猫様を検診する役目を承る日を夢見て医療活動に精を出している者もいるという。 /*/ 鍋の国の病院は自宅のようにゆっくりできるようにという事を考えられた作りをしている。 階段、スロープ、エレベータなどの配置、つねに清潔に保られている病室。 診察室もできるだけ先入観が入らないように、 特に子供対策で王猫様の写真や鍋ヒーローの人形がおかれていたりする。 また食事においても「大変な時こそ美味しい鍋を食べよう」という鍋の誓いの元に 体の健康だけでなく心の健康も重視した鍋のレシピが用意されていた。 特に最近では病院に掃除のプロが手伝いにやってきた時に掃除に関するマニュアルを作成してもらい、 いかに病院内を清潔に保つ事ができるか? を徹底的に研究したという。 その情報は市民病院から医療ネットワークにより、鍋の各病院へと伝わったという。 |
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「はい、じゃあ、川鍋さんのお部屋はこちらの202号室になりますね」 看護婦さんの言葉にボクは病室の中を見た。全部で四つのベッド。部屋の一番奥のベッド以外は全て空いていた。さすが病院というか、ベッドには真白なシーツ。付属のテーブル、椅子はもちろんの事であるが、置かれてあるテレビもまるで新品のように奇麗だった。 「好きなベッドを使って頂いて結構ですよ。ケガの方は軽症ですけど明日からは念のために検査を行います。なので、今日はゆっくりして頂いてかまいません。夕食は18時から……なのでもうすぐですね」 ナースな看護師さんが天使の微笑みをボクに与えつつもさっていった。 「あれ? 川鍋さんじゃないですか!」 そんな声は一番奥のベッドから聞こえてきた。声の方に向くと見知った顔があった。 「鍋堂屋の親父さん!?」 鍋堂屋とは鍋の国でも老舗にはいるお惣菜屋さんの事である。そこの親父さんは店長でありながら毎日店頭に立ち呼び込みを行うという名物親父であった。 「それにしても川鍋さん、そのケガは?」 「ああ、営業中に転んでしまった拍子に川に落ちてしまいまして……お医者さんがいうには軽症という事なんですが、一応各種検査があるらしく念のために入院を勧められました」 「大事ないといいですよねぇ」 親父さんはケガのわりには元気そうなボクの顔を見て安心したようであった。そんな親父さんは何故入院しているのだろうか? 「親父さんも入院ですか?」 疑問を口にするボクに親父さんは笑うと答えた。 「いやー、妻に無理やりに予約を入れられてしまいましてね。検査入院ですよ。あいつはああ見えて心配症なんでしかたありません」 にこやかに笑う親父さん。おかみさんともボクは顔見知りである。おかみさんも毎日店に立っており、商売に励んでいた。時々、「野菜も取らないといけないですよ」と言って野菜サラダをおまけで付けてくれた事、風邪ぎみの時には食べやすい惣菜を勧めてくれた事があったのを思い出した。 「そういえば、おかみさんは健康にも気をつかっていましたもんね」 「ええ、そうなんですよ。お客さんの食卓に並ぶ惣菜を扱っているんだから健康にも気をつけなくちゃがあいつの口癖ですからねぇ。今度は俺の健康もってとこなんでしょうねぇ。まぁ、あいつの健康マニアなとこは店に立てないのでいい迷惑ですよ」 親父さんは口では迷惑と言ってはいるがどこか嬉しそうにおかみさんの事を話した。きっと夫婦仲も良いんだろうなぁ。 「お食事の時間でーす」 そんな病室にナースさんが一人やってきた。先ほどのナースさんとは違って若……もとい新人さんらしく、着慣れていないのかナース服もどこかぎこちなく感じた。 「おう、お疲れさま。今日の鍋はどんな鍋かね?」 「ふふ、開けるまでのお楽しみですよ」 親父さんの方へと夕食の鍋を手渡しした彼女はこちらの方へとやってきた。手には一人で食べるのに手頃な小ぶりの鍋……だけど彼女の初々しさといい、こう彼女の方が気になるボクがいるわけで……。 「川鍋さんですね。入院は初めてだとお聞きしましたけど、どうぞ自分のお家のようにリラックスしていってくださいね」 「は、はい」 彼女は鍋を置いていくと風のように去って行った。なんだか奇麗な人だったなぁ。 「わっはっは。川鍋さん、惚れたかい」 親父さんはニヤニヤと笑いながら話をつづけた。 「だけど、残念だったねぇ。彼女、彼氏持ちらしいよ」 親父さんはボクを一言で仕留めるとさっそくとばかりに鍋を開けた。またたくまに上りあがる湯気。さらに湯気は広がり室内を覆う。 「彼氏……いるんですか……ん?」 残念無念な気持ちに包まれていたボクの方へと届いた湯気はとても香ばしく、そして甘い香りがしていた。ボクは急いで鍋の蓋を開けた。 ボワワン! ボクが開けた鍋からの湯気はさらにボクを刺激し、甘くせつない匂いで包み込んでくれた。 「これは……」 そう、普通の寄せ鍋であった。白菜に葱、キノコに春菊……肉は少量、しかし、この甘い香りは……。 「その甘い香りは葱だよ」 親父さんはボクの方を向くとニヤリと笑った。 「この病院の鍋は医療鍋だ。いわゆる鍋の食事療法としての発展した形の鍋だな」 「で、でもこの鍋の香りはどうみても!」 そう、香りだけでわかるほどこの鍋は美味しそうなのである。 「……まぁ、食べてみな」 「は、はい」 レンゲで鍋の出汁のスープを入れて飲んでみる。鍋の中で煮込まれた野菜と肉の甘さ……そう、これは食材本来の甘さだったのだ……この甘さといい、濃厚なお汁の味はそんじょそこらの鍋では味わえないのではないだろうか? 素朴であり見た目はごくごく普通の鍋でありながらこんな……どこか昔で味わったような味を味わう事ができるとは……。 「まぁ、検査入院の俺の場合は他の入院患者さんと違って病を改善させるってわけじゃあないからな。普通の鍋が食事に出されるわけだが……この鍋は食材にこだわってるな。川鍋さんのは多分ケガによく効く薬草とかが入ってると思うが、普通にうまいだろ?」 親父さんはそう言うと出汁を一口飲んだ。 「しかし、栄養のバランスを考えてなおかつ、この味を引き出すのは我が妻ながら大したもんだな」 「ええ!? この料理っておかみさんが作ってるんですか?」 「いんや、正確には妻を始めとする鍋の国美食委員会だな」 これまた謎の言葉を言う親父さん。っていうかナニソレ!? 初耳な言葉なんですけど? 「鍋の国の食事を見直そうっていうそういったグループだ。医療鍋の改良の際のレシピ作成にかなり協力したらしいが、こんなのを作ってたってのさ。といっても知ったのは検査入院に入った昨日なんだがな」 親父さんはそう言うと朗らかに笑った。 「まぁ、いい妻を持ったよ。俺は」 「はぁ……」
/*/ ご飯が美味しいと会話も弾みます。 病気やケガに負けず、生きる力に溢れたこの病院。 それは、患者さんのために医師達の努力が絶えないからなのでした。 |
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病院外観イラスト・ページデザイン:矢上ミサ 本文:銀内ユウ |
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<おまけ:やってみたコーナー> 注意:本来のデータと変わってますが改編なのであまり気にしないようにしよう。おにいさん(?)との約束ダゾ(・<)b #評価などは純粋に遊び心のため実際に反映されません。 L:鍋国病院 = { t:名称 = 鍋国病院(施設) t:要点 = 鍋のにおいのする,メガネナースが訪れる病室 ,優しい名医さんが診察する診察室 t:周辺環境 = 鍋の国 t:評価 = 住みやすさ30(ただし、毎食鍋なので鍋好きでない場合は住みやすさ20。でも鍋は美味しい) t:特殊 = { *鍋国病院の施設カテゴリ = 国家施設として扱う。時折、王猫様が訪れる事がある。 *鍋国病院の設置 = 鍋国病院は一箇所に設置する。 *鍋国病院の床面積 = 4800m2とする。 *鍋国病院の構造 = 5階建て(五階は屋上の鍋スペースで医療図書館) *鍋国病院の特殊効果1 =医療系アイドレス装備の猫士を10体までおける。なので王猫様がやってくることもある? *鍋国病院の特殊効果2 =設定国民1万人までの治療と医療鍋講座を行うことが出来る(治療難易は0になる) *鍋国病院の特殊効果3 =病院内での治療行為は+5の修正をうける。 特に入院時の鍋料理は美味な為、入院患者は元気をつけられる。 *鍋国病院の特殊効果4 =消防署が設置されていると災害救助能力に+5の修正を受ける。 } t:→次のアイドレス =医療鍋給食班(職業),掃除のプロのマニュアル徹底化(イベント),鍋の匂い(強制イベント),救急鍋車(乗り物) } |